「Whole Earth(ホール・アース)」と「ナラティブ」は、直接的な関係というよりも、共通する思想的なつながりを持つ部分があります。
Whole Earth(ホール・アース)とは、主に1960年代から70年代のカウンターカルチャー運動の中で広まった概念で、地球を一つの統一された生態系として考え、人間と自然の共生や持続可能な生活の在り方を追求する思想です。この運動の象徴ともいえるのが、「Whole Earth Catalog(ホール・アース・カタログ)」で、これは「地球全体を見る視点」や「自立・持続可能な生活」をサポートする情報やツールをまとめた一種のガイドブックでした。
ナラティブとWhole Earthの関連性は、どちらも社会や世界についての見方やストーリーを変えようとする試みであるという点にあります。例えば、Whole Earthの思想は、「人間は自然を支配する存在である」という従来のナラティブに対して、「人間は地球の一部であり、共生すべき存在である」という新たなナラティブを提唱しています。これは、フェミニズムが「男性中心の社会構造」を問い直し、新しいジェンダーのナラティブを作り上げようとする動きと似た側面があります。
したがって、ナラティブとWhole Earthは、異なる文脈においても「既存の価値観や物語を見直し、新しい視点やストーリーを生み出す」という共通のプロセスを持っていると言えます。どちらも、私たちの社会や世界のあり方についての考え方を再構築し、未来をより良いものにしようとする点で関係があると言えるでしょう。
ZIEN
ここでも語ってる。物語るって重要だよね。